ダービーは実際には正式名称を東京優駿と呼び、オークスと並びダービーは副称ですが、競馬ファンには日本ダービーという名称が定着しています。3歳牡馬クラシック3冠の2冠目を飾るレースであり、ダービーの元祖でもあるイギリスダービーステークスをモデルに創設された一大レースで、長い歴史と天皇賞に匹敵する格式を誇ります。
競馬に関わる馬主・調教師・騎手共に、このダービーを制覇する事は悲願でもあり、競馬ファンも馬券を的中させる事でこの悲願を共有する事が可能となり、有馬記念と並び中央競馬の中でも高い売上げを誇ります。また通常ダービーの開催週はダービーウイークと言われ、競馬界だけでなく新聞やメディアを含め、未来の勝利馬を巡って非常に盛り上がりを見せるのもこのダービーの特徴です。
皐月賞はスピード、菊花賞は強さを持つ馬が勝つと言われるクラシックの中で、ダービーは「最も幸運な馬が勝つ」と言われており、この言葉の意味は幸運を持つ馬が勝つことができるという意味ではなく、府中の長い直線と2400mの距離の中実力馬が一同に集うこのダービーでは、3歳という1度しかない馬齢で勝つためには、選ばれた実力だけでなく展開馬の運やコース運びを含め、全ての意味で1生に一度の幸運が要求されるという事を表しているのです。
オークスと同じく東京競馬場の2400mで行なわれるダービーでは、スピードとスタミナのバランス、そして春クラシックの共通点でもある、3歳での早熟な高いレベルでの完成度が要求されるレースです。
実力が無い馬が勝つ事少ない
ダービーで実績の無い実力馬が勝つことは非常に稀であり、相応の実力を持った馬達がレースで騎手の元駆引きを行ない、その中でも運を味方に付けた馬が、このレースを勝ち抜く事ができるダービーでは馬券傾向も大波乱の決着は稀です。皐月賞と同じく波乱の傾向が少なく、選ばれた馬のみが立つことのできる舞台のため馬券を購入する側としては、馬の実績から早熟な実力というのを確実に見極める必要があります。
近年のダービーの傾向として大きな注目点は、上がり馬が苦戦傾向にあるという点です。具体的に皐月賞以降のダービートライアルレースでの勝馬というのは、苦戦傾向にあります。
従来ダービートライアルとして長い権威を誇っていたNHK杯からの優勝馬も、後半は大幅に減少し、NHK杯がマイルカップに変更となった現在は、青葉賞が実質の好条件のトライアルとなっています。東京2400mのコースで行なわれるこの青葉賞では、本番と同じ条件のため最適なレースというのが想像できますが、現在の所同レースから本番の出走馬は2着が最高であり、ローテーションが重視される現在の競馬のレベルの高さを伺える結果ともなり、ダービーの運に関わる部分でもあるといっても過言ではありません。ほとんどの有力馬は皐月賞をステップに臨むため、一部のNHKマイルから向かう有力馬を除けば、原則この皐月賞からの出走馬を買うのが、基本的な馬券戦略なのです。つまりダービーではトライアル組というだけで原則大きな割引材料となるのです。
